絵本作家・画家になりたい人必見<アクリルガッシュ>を使う絵本作家さん13名
こんにちは。画家の「きぃけむ」です。
絵本作家さんが使用している画材について、調べてみました。
絵具などの画材を購入する前に、どんな表現ができるのかを知るヒントにもなるかと思います。
どの作家さんも、複数の絵具や画材を使っていらっしゃいますが、主な画材のみ、まとめました。
作家名の右()内は、参考文献と、画材の写っている写真の記載ページを記しております。
作家さんは、作品ごとに、画材や技法を使い分けていらっしゃいます。
また、制作時期によって使用画材が変化することもあります。
(商品のリニューアル等により、リンク先の商品とはパッケージが変わっていることもございます。)
ご紹介いたします作家さんが、どの容量・色数のものを使用されているかについては、
リンク先の商品とは必ずしも一致いたしません。
完全には記載しきれないことを、ご了承ください。
参考文献
絵本作家61人のアトリエと道具
MOE絵本教室―絵本作家におそわる描き方 (MOE BOOKS)
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アクリルガッシュとアクリル絵の具の違いとは?
アクリルガッシュとアクリル絵の具は名前が似ているので混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。
簡単に説明すると、
・アクリルガッシュ=不透明(重ね塗りをしたときに、下地が隠れる)でムラがなく塗れる。マットな仕上がり。
・アクリル絵の具=透明・半透明(重ね塗りをすると、下地が透けて見える)で、少しツヤがある。※一部、不透明色もあります。
絵本は印刷されることが前提ですので、色ムラが出にくい、アクリルガッシュを使う作家さんが多いような印象です。
絵の具ごとに、使用されている絵本作家さんをまとめてみました。
〇アクリルガッシュ編
アクリルガッシュの利点は、筆の跡が残りにくく、ムラなく塗れるということです。
注意点としては、厚塗りをすると、ヒビ割れしやすいことが挙げられます。
ポスターや店頭のポップなどの、一色一色をはっきりと識別させたいときには、おすすめです。
また、水を多く含ませることで水彩画のような表現も可能です。
[ターナー アクリルガッシュ]
リンク
色数が非常に豊富です。美術教育の現場でも採用されることが多いため、扱ったことのある人も多いのでは。
アクリルガッシュを使用されている絵本作家さんをご紹介します。
シゲタサヤカさん(『絵本作家61人のアトリエと道具』14頁より)
2009年「まないたにりょうりをあげないこと」で絵本作家デビュー。
まないたに りょうりを あげないこと (講談社の創作絵本)
たべものやさん しりとりたいかい かいさいします (コドモエのえほん)
キャベツがたべたいのです
ホームページhttps://akamochi.net/
tupera tupera(亀山達矢・中川敦子)さん(『絵本作家61人のアトリエと道具』31頁より)
2002年より活動開始。
イラストレーション、工作、雑貨、アニメーション、ワークショップ、アートディレクション、舞台美術などなど、幅広くご活躍されています。
しろくまのパンツ
おばけだじょ
かおノート (WORK×CREATEシリーズ)
長谷川義史さん(『絵本作家61人のアトリエと道具』67頁より)
なかでも、<パーマネントレッド>や<スカイブルー>などの赤・青・黄・紺・白の5色しか使わないとのこと。(詳しい色名は『絵本作家61人のアトリエと道具』にて)
緑やオレンジは混色して作っているのだそうです。(驚きました!)
いいからいいから
どこいったん
だじゃれ世界一周
たしろちさとさん(『絵本作家61人のアトリエと道具』55頁より)
大学で経済学を学んだ後、絵本の創作を始められたそうです。
ポレポレやまのぼり
おんがくかいのよる―5ひきのすてきなねずみ (海外秀作絵本)
しろちゃんとはりちゃん
まるやまあやこさん(『絵本作家61人のアトリエと道具』117頁より)
ゆきのひのいえで
そっと (PHPわたしのえほん)
新井洋行さん(『絵本作家61人のアトリエと道具』15頁より)
切り絵でも原画を描かれるそうで、デザインナイフなども紹介されていました。
おやすみなさい (あいさつしかけえほん)
れいぞうこ (あけて・あけてえほん)
どっちのてにはいってるか? (あてて・あててえほん)
ツイッターhttps://twitter.com/araihiroyuki
伊藤正道さん(『MOE絵本教室』20頁より)
温かみのある絵柄が魅力的です。
マフィー&ジオ 空とぶレシピ
僕への小さな旅
マフィーくんとジオじいさん
ホームページ https://masamichiito.com/
[ターナー アクリルガッシュ<ジャパネスクカラー>]
リンク
混色して作るには少し難しいような、日本固有の色が揃っています。
それぞれに和風の名前がついていて、素敵です。
絵の具の持つザラっとした質感も特徴的。
加藤晶子さん(『絵本作家61人のアトリエと道具』118頁より)
クルツのごきげんしゃしんかん (講談社の創作絵本)
てがみぼうやのゆくところ (講談社の創作絵本)
ホームページ https://www.atelier-mekuru.com/
陣崎草子さん(『絵本作家61人のアトリエと道具』119頁より)
ホルベインの透明水彩も使われているそうです。
おきなぐさ
春戦争 (新鋭短歌シリーズ7)
おしりどろぼう
[ターナー デザインガッシュ]
リンク
高畠純さん(『絵本作家61人のアトリエと道具』80頁より)
1948年愛知県生まれ。
ペンギンたんけんたい (どうわがいっぱい)
ぞうまうぞ・さるのるさ: うえからよんでも したからよんでも (こどもえほんランド)
どうぶつしんちょうそくてい
[ホルベイン アクリラガッシュ]
リンク
ザ・キャビンカンパニー(阿部健太郎・吉岡紗希)さん(『絵本作家61人のアトリエと道具』103頁)
どうぶつパンパン (MOEのえほん)
だいおういかのいかたろう (ひまわりえほんシリーズ)
クリスマス☆げきじょう
鈴木まもるさん(『絵本作家61人のアトリエと道具』27頁より)
絵本作家、鳥の巣研究家。ということで、アトリエには鳥の巣がたくさん!
鈴木まもるさんは、美術を学び始めた時は周りの影響でたくさんの色を使っていたそうですが、経験を重ねるうちに色数は少ない方が良いと思い、白、黄、赤・青・黒などの9色で描いているそうです(詳しい色名は絵本作家61人のアトリエと道具にて)。
ぼくの鳥の巣絵日記
あなたがだいすき
いそげ! きゅうきゅうしゃ
↓こちらは、かこさとしさんの手がけた最後の絵本。鈴木まもるさんが完成を託されて出来上がった1冊です。
みずとは なんじゃ?
[リキテックス ガッシュ・アクリリック]
※現在は、ひび割れにくく改良されたリキテックス ガッシュ・アクリリック プラス 24色セット 20mL 15821824が手に入りやすいようです。
リンク
平澤一平さん(『絵本作家61人のアトリエと道具』26頁より)
わたしのじてんしゃ
はやくはやくっていわないで
ネコリンピック
ホームページ https://www.tis-home.com/ippeihirasawa
ツイッター https://twitter.com/ippytaira
今回は、アクリルガッシュを使用されている絵本作家さんをご紹介いたしました。
絵本を見ることで、「この絵の具はこういう表現ができるのか…」と、知ることができます。
どの絵本も、とっても魅力的です!
→アクリル絵の具編はこちら